おきらく主婦の気ままなおしゃべり。更新がまったくされていないHPはこちら。http://www.dab.hi-ho.ne.jp/mee-mi/


by mee-sayur

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裏のベランダの秘密 その5

その日は日曜日で、めずらしく夫が台所に立ってカルパッチョを用意していました。
そのついでに小骨の多い部分を猫用にたたいておいてくれました。
「鯛めしだよ~ん」とごはんとまぜて持っていくと
「フーッ!」と威嚇しながらも集まってきます。
何だか小学校のときに飼育当番みたい。

仔猫も餌を食べるようになると、ママ猫は最初少し食べて仔猫たちに全面的に譲るんです。
そして仔猫たちが満足して食べ終えるとまた残りを食べるんです。
毎回そうなんです。ママ猫の姿に感心してしまいます。

夜10時頃、たいちと一緒に寝室に行ってうとうとしてしまった私ですが、裏のベランダが何だかおかしいことに気づき起き出しました。11時半頃のことです。

「みゅーみゅー」と仔猫の鳴き声がきこえます。
懐中電灯をもって裏のベランダを照らしてみると猫たちが総出でベランダの切れ目に集まっています。
「あーーー、仔猫が落ちたんだ!」
ママ猫はベランダの壁に飛び乗ったりあっちへ行ったりこっちへ行ったり必死です。仔猫の声に応えて「にゃ~~~」とか「ぐーぐー」と言っています。

裏のベランダの扉を開けると猫たちが寄ってきて「にゃぁにゃぁ」いいます。
何とかして欲しいと言っているのがわかるんです。ホント。

ママ猫を下の階まで抱いていければ仔猫を救出できると思っておいでと手を出すのですが「フーッ」とされてなんともなりません。
何と言っても野良ちゃんなのです。

仔猫は力の限り「みゅーみゅー」と鳴き続けています。

上の家はけっこう夜遅い家なのでまだ起きていてこの鳴き声を聞いていることでしょう。
下の家はどうだろうか?ちょっとあたりを観察しに外へ出てみました。

南から様子をうかがうと下の家は電気がひとつもついていません。
ついでに言うとたぶん北の部屋は寝室ではないのではと想像しています。

下の家の玄関の少し手前に仔猫が落ちたであろうドライエリアに塀を乗り越えればアクセスできそうな場所があります。
隙間もあるので猫が私に気づいて寄ってきてくれれば救出できます。
ミニライトで照らしてみるのですが鳴き声は聞こえても姿は見えません。私に気づくように念じながらしば~らく粘ったのですが一度家に戻ることにしました。

家に戻ると夫がGパンに着替え、洗面器を持ってタオルを捜していました。

「おおっ!救出に行く気ねっ!やる気ねっ!」

洗面所に置いてあるたいち用の踏み台も持って下の階へ行きます。
私が塀を乗り越えてドライエリアに降り立ちました。(ん?おっと君、キミがいくんでないの?)

ミニライトであたりを照らしてみるのですが仔猫の姿は見えません。ずーっと南の方へ回ってみても途中にはいません。
でもよ~く探したら進入防止の柵の奥の隅っこに丸くなっています。
回りをライトで照らし、私にもライトをあてて手招きしますが出てきません。
引っかかれたり噛みつかれたりするのを覚悟で
思いっきり手を伸ばしてみるのですが届かない。

しばらく粘りましたがあきらめて夫の待つ裏へ戻りました。
「しょうがない」そうつぶやきながら家へ帰ります。

それからしばらく仔猫の鳴き声は聞こえませんでした。
他の猫たちは箱の中から出てきません。
私たちも眠ることにしました。
朝になっても仔猫の鳴き声が聞こえたら管理人さんに相談してみよう。

夜2時半と朝5時半に仔猫が鳴いているのをききました。
ママ猫が箱の中から「ぐーぐー」と応えています。

朝6時半、ベランダを見てみると仔猫たちがごそごそと遊んでいます。
落ちた仔猫の声も下のほうから聞こえます。

でも朝は日常の忙しさであまり猫の様子をうかがうことができませんでした。

たいちを送り出した9時半過ぎ、ベランダを見た私は唖然としました。

猫が一匹もいないんです!!!箱の中も隙間もどこにも!
まさに「猫の子一匹いない」とはこのこと。

上からドライエリアをよ~く見ても仔猫は見えないし鳴き声も聞こえません。
念のため南の進入防止柵のところも外からのぞいてみましたが姿はありませんでした。


あまりにも劇的にうちの猫たちはいなくなりました。


ママ猫は朝になって急遽引越しを敢行したと思われます。

きっと一匹ずつくわえて行ったのでしょう。
そして下に落ちた子も救出したのでしょう。


その日の午後、裏のベランダを掃除しながら猫の箱とトイレを片付けました。

戻ってくることと、戻ってこないことの両方を想う私だけがそこにいました。
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by mee-sayur | 2006-06-09 00:42 | 裏のベランダの秘密

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